ラジオ番組の同窓会
大橋照子 (NPO「日本スピーチ・話し方協会」代表
・フリーアナウンサー)
日本でも娯楽のメディアは、時代によって変化してきました。
記憶にあるところで、1950年代はラジオ全盛期。1960年代に各家にテレビが設置されていき、そして現在はインターネットが凌駕してきているでしょうか。
その中で、今から40~50年前、1960年代~80年代あたりに少年・少女だった方はご記憶にあるでしょうか。ラジオの「深夜放送ブーム」というのがありました。その頃、小・中学・高校生・学生だった方たちが、自室でひとりラジオを前に、夜な夜な耳を傾けて青春時代を過ごしたのです。
その当時、テレビは大体1家に1台、それも居間においてあるところが多く、テレビは家族みんなで見るものでした。おじいさんやおばあさんが演歌番組を、お父さんが野球を、お母さんが時代劇を見ていると、家族みんながそれに付き合って見る。不思議にも見たいチャンネルを争うこともなく、楽しく家族で画面を見ていた時代だったと思います。
その点ラジオは、子供たちが「自分だけの世界」を確保できる、秘密の場所でした。自分の部屋で机に向かっていると、親は「勉強している」と安心する、布団に入っていれば「寝ている」と安心する。でも実はこっそりイアホンでラジオを聴いていたのでしょう。
その頃、私もラジオ番組のパーソナリティでした。
1977年から、私が担当していた「ヤロメロ」という番組は、日本短波放送(現在のラジオNIKKEI)で夕方5時から6時まで1時間の生放送。夕方の時間帯で、スタジオを開放しての公開番組だったので、学校帰りの中高生、大学生、社会人でいつもスタジオは満杯でした。これが始まった日から数えて、今年は47周年。
そして、1981年から担当していたTBSラジオの「大橋照子のラジオはアメリカン」。こちらが43周年です。TBSラジオでは日曜深夜0:30からの放送でしたが、これが全国ネットで各局別々の時間で放送されるのです。一番遅い時間は、東海ラジオで日曜の深夜2時15分から。こんなのを聴いていたら月曜が一日眠いに決まっていますね。
今、彼らは50~60代です。立派な社会人となっていたり、または定年を迎えていたり、中には親御さんの介護をされている方もいらっしゃいます。
その方たちに集まって頂き、同窓会の公開録音をすることになりました。懐かしいあの青春時代に戻って頂きたいと思っています。
それが、「ヤロメロ47周年・ラジアメ43周年同窓会イベント」です。
5月3日(金・祝)、新宿の歌舞伎町のライブハウスで行います。
たくさんの方々に集まって頂けると嬉しいと思い、せっせと準備中です。
もし、参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、参加申し込みの締め切りは過ぎていますが、今からでも間に合います。「申し込みフォーム」からどうぞ。
当日の参加がご無理でも「動画配信」のお申し込みもお受けしています。
「ヤロメロ47周年 ・ラジアメ43周年」 同窓会イベント
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大橋照子(NPO「日本スピーチ・話し方協会」代表 ・フリーアナウンサー)
◇◇大橋氏の掲載済コラム◇◇
◆「相手の立場に立つ」【2024.1.30掲載】
◆「人前であがらずに話す」【2023.10.24掲載】
◆「発声練習」【2023.7.25掲載】
◆「個人情報の推移」【2023.4.4掲載】
☞それ以前のコラムはこちらからご覧下さい。