新年のご挨拶 2025年
斎藤達也 先見創意の会 代表理事
「先見創意の会」会員の皆様またホームページにアクセスされている皆様、明けましておめでとうございます。
昨年もまた暗い話題の多い激動の1年でした。
昨年は世界で人口の約半数の国々で選挙が行われました。選挙で体制が大きく変わった国もありました。米国ではトランプ前大統領の返り咲き。日本では30数年ぶりの与党過半数割れ。英国では保守党政権から労働党政権への移行。フランス・ドイツの内閣不信任の可決・崩壊。そして年末にはもっと衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。
韓国で民主主義の根幹を揺るがしかねない非常戒厳の発令、シリアでは50数年続いたアサド政権の崩壊でした。
世界中では悲惨な戦火が絶えず、ガザ・ウクライナでは紛争が未だに続いています。ロシアが核兵器の使用をちらつかせる中、被団協がノーベル平和賞を受賞しましたが、核保有国にどれ程の影響を与える事が出来るか疑問符が付きました。
気候変動も激しさを増すばかりで、あるところでは大洪水、アマゾンでは記録的な干ばつ、台風・ハリケーンの超巨大化による被害は想像を絶するものばかりでした。
日本では、所得格差が益々拡大し、SNS使った”闇バイト”と名付けられた凶悪な犯罪が横行し、社会不安がつのっています。
明るい話題としてはパリオリンピックでの日本選手団の活躍でした。フェンシング・レスリングの快進撃。北口選手の槍投げ、馬術の初老ジャパンの活躍が暗い日本を一瞬でも明るくしてくれました。
ドジャーズ入団した大谷選手はワールドシリーズ優勝を目指し、それを実現し、50・50も達成してしまうというまさに漫画の世界をも凌ぐ想像を超えた大活躍でした。
医療界では6月の診療報酬の改定で医療機関は大打撃をうけ倒産も相次いでいます。新型コロナウィルスの感染も波はありますが流行は治まらない状況の中、新型コロナウィルスワクチンの接種料が高額な為、若年者の接種者は激減しました。
この難局を乗り越えるにはより一層のIT化・生産性向上が急務です。
今年もどんな事が起こるのか想像もつきませんが、一医療人、社会の一員としての役割を粛々と責務を果たして行きたいと思っています。
先見創意の会のコラムには、毎月約6,000のアクセスがあります。コラムニストの皆様のご協力で、視点や視野も多様です。
是非皆様にも先見創意の会のコラムを御覧頂き、不透明な時代の同行者としてお役に立てていただければ幸いと思っています。
斎藤 達也