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(掲載日 2006.03.24)
産婦人科医逮捕は
国際問題化する危険性をはらむ
北海道在住 江原 朗
平成18年2月の福島県における産婦人科医逮捕は医療界全体に波紋を投げかけたが、この問題は国際問題化する危険性もある。というのも、
医療特区構想
によれば、米国の医師等を日本に招聘して高度先進医療を行う動きがあるからだ。もし、外国人医師が医療事故を起こした場合、警察は当該医師を逮捕するのだろうか。業務上過失致死等で逮捕すれば、国際問題化することは必至だろう。というのも、日本以外の先進国で医療事故の加害者を逮捕する事例がほとんどないからだ(ロバート・B・レフラー著「日本の医療と法」)。医療の国際化にあたっては、医療を規制する法規の国際化がなければ、日本の国益を損なうことにもなりかねない。
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