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(掲載日 2006.08.01)
消費者物価指数と医療費の自己負担
投稿者  開業医B
 消費者物価指数の上昇で、デフレが解消し、景気が上向いてきたと判断されている。自動車ガソリン価格は消費者物価を計る重要な指標であるが、これが高騰している。しかし、ガソリンスタンドの経営者の中には、仕入れ価格の高騰分を販売価格にすべて上乗せできず、やむを得ず、利益を削っているところも多いという。

 また、医療費の自己負担が増加しているという現実がある。医療機関にとっては、患者さんの自己負担が増えても、その分保険からもらう分が減るだけで、トータルの収入は変わらない。むしろ、自己負担の増加は患者さんの受診を控えさせるので、経営上はマイナスに作用する。一方で、自己負担が増えると消費者物価が上がる仕組みになっている。

 この2つの例のように、消費者物価指数の上昇を景気の回復の証拠であると実感できない中小企業の経営者は、世の中にたくさんいるのではないだろうか。
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