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医療法人社団 青柳皮膚科医院 理事長 青柳俊
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11月19日の麻生総理大臣の発言を見聞きして、悶々とした一夜を過ごしたのは私だけではなかったろうと思う。
「社会的な常識がかなり欠落している医師が多い」とは医師の人格を否定するだけでなく、日常診療に真剣に取り組んでいる医師にとっては「冷や水」をかけられ、「罵声」を浴びせられたに等しい。
「価値観の違う」との発言も「商売人」との違う「価値観」を医師が持っているとの指摘であれば喜んで受け入れるが、文脈のつながりからはそのような好意的な受け止め方は出来ない。
構造改革が叫ばれる中で、我々医師の価値観と、「規制改革の旗振り」をした経済人や経済・財政学者の価値観とでは大きく違うことを感じたが、総理大臣の発言は必ずしもそのような意味での「違い」ではないように思われるからである。
医師会をはじめ各医療団体が抗議文や抗議声明を発しているのは当然であるが、公の席での発言は公の場で明確に取り消すと共に謝罪をしてもらわなければならない。
麻生総理大臣の発言に先だっての二階経済産業大臣や舛添厚生労働大臣の医師・医師会に対するネガティブな発言も、一連のものかとも考えてしまう。個々の医師は臨床の現場だけでなく、地域医師会などのボランティア活動を通じて、地域医療に関わっていることなどは総理始め閣僚には見えていないように思われる。
今回の事件を、全国の医師個人個人が「泣き寝入り」することなく、「大きな声」を発する絶好のタイミングととらえるべきである。
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