昨年1年間にホームページに掲載されたコラムやオピニオンを編集しました。大変好評を得た「医療百論2009」に続く第5巻目となります。
ご購入方法は下記をご覧下さい。 (FAXもしくはウェブフォームからお申込みが可能です。)
|
歴史的な政権交代を経て、わが国の政治・経済そして医療はどうなるのか!?
昨年(2009年)は、米国からの新しい大統領の誕生のニュースで幕を開け、年の半ばには、われわれ日本人もまた、歴史的な政権交代を経験した。年が明けて2010年、新政権に対する国民の期待のいくつかは失望に変わり、「政治とカネ」や今夏の参院選の問題も絡み、政策の先行きはますます混とんとしている。
わが国の経済はといえば、行き過ぎた市場原理主義による傷から、いまだに回復していない。特に、若者の雇用は絶望的な状況だ。新政権は公式的に“デフレ”を宣言し、新たな成長戦略を発表したものの、市場関係者から評価されているとは言い難い。
医療制度においては、「新政権は、これ以上の医療崩壊を食い止めるため、医療従事者の労働に対する正当な評価をしてくれるのだろう」という医療関係者の淡い期待は、ものの見事に裏切られた。昔よりもっと、財務省主導で予算編成が進むこととなり、昔よりもっと、専門職や医療現場の声は政策の意思決定の場から遠くなった。
本書は、こうした混迷する日本の政治・社会情勢に、各分野の第一線で活躍する執筆者13人が独自の視点から鋭く切り込んだ。医療、政治、経済など各分野の問題の“真相”に迫るとともに、これからの“日本”のあるべき姿を示唆している。
|